激おこマフィア。DeNAさん、これだけは言わせてくれ!
親愛なる読者様、Buon giorno!
日雇いマフィア、ヴィスコです。すいません、今回は久しぶりの更新かつサバゲーに全く関係ない内容です。
ちょっとある事件に腹が立ちまして、思わず筆を執りました。
ネットニュースで話題に上っている、これ。
どういうことかというと
・不適切かつ不謹慎な記事が指摘を受けた
・掲載元はwelqというサイトで運営しているのはDeNA
的な事件です。
なんでDeNAがこんなことをやったのかというと、アフィリエイト広告による収入増を狙いSEO対策で検索ワードをぶち込んで、内容の良し悪しを二の次にしていたから。
このアフィリエイトとSEO対策という言葉が聞きなれない方に説明すると
→サイトに貼った広告をクリックしたり、そこから購入されれば報酬がもらえる
SEO対策
→検索エンジンで上位ヒットするために、検索ワードをコンテンツ内に盛り込む手法
ってヤツです。
webビジネスでは最もポピュラーかつ、webライター向けの依頼内容の内ほとんどがアフィリエイト関連の記事やサイト作成だと思ってもらって差し支えありません。
アフィリエイターの方々は、不適切な記事の作成・発注なんて日常茶飯事なのですが、DeNAのような上場企業がやっちゃダメでしょってのがポイントになっています。
で、ここからが本題。サイトコンテンツの多くは外注によるライターに執筆依頼をしていることが大半です。
私もこの手の記事を依頼されることがあります。ライター業を始めて数ヶ月はアフィリエイトで広告収入を得るための記事を執筆していました。もちろん「これはアウトだろ」っていう仕事以外。
今でも書いてるのかって?
もちろん蹴ってます。
webでチョコチョコ調べただけの「ソースは2ちゃんねる」な仕事は絶対しません。アフィ記事を書いても大した収入にならないばかりか、カチャカチャ、ターンッ!と調べた有象無象な情報を発信していくのに嫌気が差したんです。
なんの後ろ盾もない新人フリーライター(一年目)ですが、プロとしてやっていくと決めた以上、情報が正確な記事や有用性のある記事の執筆をモットーに仕事を請け負っていますよ。
じゃあwelqのようなサイト、どういう人が書いているのかというと「主婦」「学生」「社会人の副業」あたりのアルバイトがほとんどです。
恐ろしくないですか!?
自分が必要だと思って調べた情報が、実は出どころも定かではなくセミプロ未満みたいな人が提供しているのだとしたら。
じゃあwelq側は指定ワードを盛り込んだ記事を書け、としか依頼していないから責任はないの?
そんなわけないじゃん。
web記事でも、大抵は編集が付きます。担当が付きます。校正が入ります。
ライターが書いたものは、まず間違いなく依頼元の企業側の人間がチェックしているんです。
つまりwelqの一件は
「モラルのない人が書き、モラルのない人がチェックし、モラルのない人が公開した」
という状態。はっきり言ってクソです。
以前、私の元にこんな依頼が来ました。
依頼主「看護師向けの医療情報サイトの記事を執筆していただけませんか?」
ヴィスコ「医療関係の知識が無いんですが」
依頼主「書籍・雑誌執筆経験者であれば大丈夫です。webサイトや参考書籍で調べてもらった情報を元に執筆してください」
ヴィスコ「…ドロンします!」
こういうことが平気で起こっているのが、今のweb界隈。
なのでDeNAさんに言いたい。
そういうの発注するのやめて!
「テレビCMで放映している某有名キュレーションサイトで書ける!」
「空いた時間にブログ感覚で♪」
「月3〜5万稼げる」
こういう餌で悪質な依頼があちこちに蔓延っている現状、私は許せないです。
ちなみに月3〜5万をアフィ記事執筆で稼ぐなら、普通のバイトしていたほうが数倍収入を得られます。もっと短時間で。
儲かるのは依頼元だけで、あとは誰も得しません。
・サイト閲覧者→見たくもないサイトが引っかかり検索の邪魔
・ライター→質の低い仕事が大半を占め、そのせいか全体の単価が下がってる(有名ライターや後ろ盾ある人は別)
・アフィ広告主→今回のようなことがあると風評被害
ただ一部アフィ記事の中にも、有用な情報を扱っているところはあります。
ごく少数なんですけどね。海岸で砂金見つけるようなもんですよ。
そして依頼元だけでなく、webライターの皆さん。こういう悪質な記事の片棒を担ぐのヤメましょう、ホント。自分で自分の首締めてるだけですよ。
さて、こんな記事を書いたら仕事に影響あるんじゃねーかと思われるかもしれませんが、心配ご無用。
これ読んで私への発注を敬遠するのは、アフィ記事書かせようとするところだけです。
未だに「まとめサイトの記事書きませ〜ん?」的なメールが来るので、勘弁してもらいたい。霞を食うぐらい生活に困ったら書きますよ、ええ。
私と角度に違いはありますが、このブログでもっと詳しく言及しているので、今回の一件に興味を持った方は読んでみてください。
Ciao!