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サバゲーを大切にしないやつはマフィアじゃない

サバゲーを愛して止まない、あるマフィアのお話。その他エアガン、カスタム、映画、小説、雑談、お仕事、いろいろ書きます。

アイアムアヒーロー見たので感想

親愛なる読者様、Buon giorno

愛と勇気のマフィア、ヴィスコです。

世間はゴールデンウィークゴールデンウィークといえば映画です。

そこで私も久々に映画館へ赴き、映画を見てきました。

混むのを想定して、GWの前日に。

フリーランスの強みですね。

働かない分は一切収入にならないのは辛いところですが。

鑑賞したタイトルは

アイアムアヒーロー

でした。原作も好きです。

 

 

素晴らしい配役

私、そもそも邦画をあまり見ません。もともとアクション映画大好きなので、国産の作品となるとハリウッドとは勝負になりませんもんね。

アイアムアヒーローは原作好きということもあり「映画化決定!主役は大泉洋!」と聞いた時点で「はぁ?」と思ったのですが、映画のキービジュアルを見たときに

「あ、これ本気だ」

と思い鑑賞に至ったわけです。

アイアムアヒーローをよく知らない人に、あらすじをサクッと解説します。

 

あらすじと配役

主人公は漫画家で妄想癖のある鈴木英(35)。ある連載作家の元でアシスタントをしながら、自分も雑誌連載を夢見ています。

世間では原因不明の流行病が徐々に広まり、ある日ついに世間を揺るがすパンデミックとなります。その病は人を死に至らしめるだけではありません。凶暴性が増し人を襲い捕食する「ZQN」と化す人々。英雄は混乱を逃れ命からがら都心を抜けだしますが、その先で待ち受けるのは・・・。

 

いわゆるアポカリプス物で、端的に言ってしまえばゾンビ漫画(映画)です。

日本が舞台のアポカリプスものというとドラゴンヘッドが思い浮かびますが、この作品の肝は世界的な恐慌ではなく、英雄のルサンチマンな面でしょう。

そもそも原作者の花澤健吾自身が過去に手がけた「ボーイズ・オン・ザ・ラン」「ルサンチマン(まんまだね)」も、主人公の男性が日本社会のカーストにおいて日陰者として描かれており、アイアムアヒーローもその流れを汲んでいます。

 

映画は原作の雰囲気をよく踏襲しています。大泉洋演じる鈴木英雄のダメ男っぷり。この人以外に鈴木英雄が任せられる俳優はいないんじゃないでしょうか。

他のキャストも素晴らしく、序盤でフェードアウトしてしまうもののドランクドラゴン塚地やマキタ・スポーツなんか原作まんまじゃん!と唸ってしまいましたね。

女性陣も良かったです。英雄の彼女、徹子役は性格なども手が加えられていて片瀬那奈はバッチリ、女性なのにイケメンな看護師の薮さんが長澤まさみ!?と当初は不安があったのですが見事払拭してくれました。

あえて苦言を呈するなら有村架純の女子高生はもうキツイ。いや、可愛いんだけどアップになると

肌のハリがティーンじゃない

というのが丸わかりなもんで。でも好きな女優さんです。

 

日本が世界へ牙を剥く

国産のSFアクション映画って、もうそれだけで映画館へ行く気が失せます。

ガッカリCGとショボイ演出。予算の問題云々もあるでしょうが、観客が求めているレベルと乖離しすぎていてチープと言わざるをえません。

 

で、アイアムアヒーローですよ。

正直ですね、

度肝を抜かされました。

え、これ本当に邦画?と言いたくなるアクションの連続。

タクシーの車内でZQNと格闘する高速道路のシーンは緊迫すること請け合いです。

もちろん洋画では見慣れているんですが、これを邦画でやりおった!という感動があります。日本人が手がけてきたSFアクション映画を一掃するだけのインパクト。少なくとも2000年代以降なら間違いなくトップです。トップクラスではなく、トップです。

 

そしてミリタリーファンお待ちかね、英雄の発砲シーン。上下二連の散弾銃を延々と撃ちまくる爽快感!何より使用した銃器が実銃で、海外で撮影したという本気っぷり。

肩で息しながら振り回す大泉洋。あれは多分、素です。

何より秀逸なのがエンディング。あの余韻の残した方はGOODです。漫画原作の映画って、無理矢理変な方向で締めようとするじゃないですか。

オリジナル要素を加えて映画を盛り上げるのは歓迎しますが、作品の根幹にあるメッセージを湾曲するのは違うよね?っていう。

 

海外で評価された理由

アイアムアヒーローは、あくまで英雄視点で物語が進みます。漫画はすでにストーリー上で色々な人物が登場し、ZQNの発生に関するエピソードなんかも徐々に明らかとなっていますが、映画ではそこまで至りません。

あくまで、混乱に翻弄される英雄(と、その近辺)が知りうる情報しか入手できないです。なのでパンデミックの原因が何なのか最後の最後まで明かされないし、ずっと事態は窮したまま解決の糸口すらありません。

これが素晴らしい。主人公が戦っているのは、あくまで弱い自分自身。ZQNは彼の心が映し出した、自分お弱さの権化と言い換えることもできます。であれば、ZQNが一体何のか、という点は問題ではなく既存のゾンビ物を画す日本的なアポカリプス映画だと言えます。原作も前半はこの雰囲気だったんですが、英雄以外の主人公を持ってきたあたりから、何だかなぁ・・・という気はします。余談ですけどね。

 

まとめ

次回の日本アカデミー賞アイアムアヒーローが総ナメするのではないでしょうか。すでに海外でも評価されており、敵なしと言っても過言ではありません。

原作ファンの方にはもちろん見ていただきたいですが、映画を見た後に原作を読んだ方はもう一度映画を見てもらいたい。その再現度にブラボーと言いたくなるはず!

パンフレット買えばよかった・・・と今更ながら後悔しています。

うー、買うついでにもう一回見ようかな。マジでオススメです。

Ciao!